【2024.4.12更新】

中学定期テストで高得点を目指す理由は、偏差値の高い学校に進学するためでしょう。では、都立高入試において、どれほど必要なのでしょうか?

都立高校入試での内申評価方法

現在、東京都の高校一般入試の評価方法では、
「高校入試本番のテスト(国数英社理)」:「内申(9科)」=7:3

となっています。内申というのはいわゆる通知表の数値のことで、定期テストの成績が大きく影響しています。その影響力が入試全体の「3割」しかないのです。しかも、その内訳を見てみると、主要5科目(国数英社理)はそれぞれ5段階評価で×1倍、実技4科目(音美体技/家)はそれぞれ5段階評価で×2倍、されるのです。

つまり、内申合計は
【国数英社理】(5科目×5段階)+【音美体技/家】(4科目×5段階)×2=65点満点

となっているのです。

ということは、定期テスト主要5科目内申の入試における割合は、65分の25、つまり「約38%」にしかなりません。これを入試の3割と合わせて計算すると、
0.3×0.38=0.11となり、
主要5科目の入試における定期テストの割合は11%しかないのです。
この約1割のためにどの程度の力をかけるかは、受験戦略となります。

また東京都では、中3の2学期の成績が高校へ提出されます
ここでも定期テストと入試とのバランスが重要になってきます。

ゴールは都立高校入試問題が解けること

理想は、「入試問題も解けるし、定期テスト問題もよく解ける」状態です。しかし、定期テスト問題には、入試には出題されないような問題も多く含まれているのが現状です。定期テスト対策に執着するあまり、肝心の入試問題対策がおろそかになるのは本末転倒です。「木を見て森を見ず」の状態にならないように、常に入試問題を想定しつつ、定期テストがずれていないかを判断し、学習計画を立てる必要があります。