中学定期テストは都立高校入試得点の11%にしかならない?~長瀬塾オール5 光が丘の学習塾~

一般的に、中学生が定期テストで高得点を取ることは良いことです。しかし、これは条件付きで良いことです。その理由を都立高校を元に説明していきます。

中学定期テストで高得点を目指す理由は、最終的にはいわゆる偏差値の高い学校に進学するためでしょう。では、そのような学校に進学するためには、学校での定期テストの高得点は必要なのでしょうか?

都立高校入試での内申評価方法

現在、東京都の高校一般入試の評価方法では、
「高校入試本番のテスト(国数英社理)」:「内申(9科)」=7:3

となっています。内申というのはいわゆる通知表の数値のことで、定期テストの成績が大きく影響しています。その影響力が入試全体の「3割」しかないのです。しかも、その内訳を見てみると、主要5科目(国数英社理)はそれぞれ5段階評価で×1倍、実技4科目(音美体技/家)はそれぞれ5段階評価で×2倍、されるのです。

つまり、内申合計は
【国数英社理】(5科目×5段階)+【音美体技/家】(4科目×5段階)×2=65点満点

となっているのです。

ということは、定期テスト主要5科目内申の入試における割合は、65分の25、つまり「約38%」にしかなりません。これを入試の3割と合わせて計算すると、
0.3×0.38=0.11となり、
主要5科目の入試における定期テストの割合は11%しかないのです。
冷静に考えると、この約1割しかないものに多大なる労力をかけることは本来の目的からずれていないかということです。そのような意味で、「条件付きで良い」なのです。

勉強目標は都立高校入試問題が解けること

理想は、「入試問題も解けるし、定期テスト問題もよく解ける」状態です。しかし、定期テスト問題には、入試には出題されないような問題も多く含まれているのが現状です。定期テスト対策に執着するあまり、肝心の入試問題対策がおろそかになるのは本末転倒です。「木を見て森を見ず」の状態にならないように、常に、入試問題を想定しつつ、定期テストがずれていないかを判断し、要領よく学習する必要があります。

もちろん、「自信をつけてもらう」という目的や、推薦目的で、定期テストを利用する方法もあります。推薦も倍率が高いので受かるとも限らず、一般入試で勝負する方が多くなります。いずれにしても、最終目標に必要な状態に仕上げることを常に念頭に置き、十分、学習計画には気を付けたいところです。

~長瀬塾オール5 光が丘の学習塾~